2010年12月24日付読売新聞(朝刊)19面、連載「教育ルネサンス」(小学校受験)に当社関連記事が掲載されましたので紹介いたします。

幼児教室 関西も熱く

 「お箸を使って、赤いおはじきを自分のお皿に入れてください」。講師の指示に従い、子どもたちが、「生活習慣」の課題に取り組んでいた。おはじきを上手につまめなかったり、途中で落としてしまったりしながらも、時間内にひとつ残らず移し終えた。
 幼児教室「伸芽会」の四条河原町教室(京都市中京区)で、11月20日に行われた4、5歳児の授業。3年保育の「年中」だが、来年の私立小学校受験まであと1年となり、教室では「新年長」として授業がスタートしたばかりだ。「これから1年で様々な実践形式の授業を体験し、大きく力を伸ばしていくのです」と、教務企画局長の飯田道郎さん(50)が説明してくれた。
 小学校・幼稚園受験で知られる伸芽会は1956年の設立。本部は東京都豊島区で、首都圏1都3県に26教室、関西2府1県に3教室、計29教室を運営する。教育理念は、その名の通り幼児の興味の芽を伸ばすこと。例えば図形や数量の問題では、折り紙やおはじきで関心を引き、遊びながら学べるよう工夫する。
 年長児コースでは、週2日、「総合」「志望校別」の2コマ、計4時間が平均的で、費用は月10万円程度という。
 そんな東京の幼児教室の老舗が、四条河原町教室の開校で関西進出を果たしたのは2008年。今年、大阪市と兵庫県西宮市にも教室を設けた。以前も大阪市内の教室と業務提携し、指導方法を提供していた時期があったが、今回は本格的な展開となっている。
 背景には、ここ数年、名門私立大の関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の付属小学校が相次いで開校し、小学校受験熱に一気に火がついたことがある。
 中学受験の「浜学園」(本部・兵庫県西宮市)は05年、未就学児童向けの「はまキッズ」を開設。中学・高校・大学受験の「京進」(本部・京都市下京区)も06年、「京進ぷれわん」を開校し、小学校受験指導を始めた。そして、08年、「教室通いへのニーズが高まり、ノウハウを十分に生かせる」(飯田さん)と判断した伸芽会が進出した。
 「関関同立」付属小の開校以前も、一定の小学受験層は存在した。しかし、首都圏に比べて私立小の数が少なく、私立の中高一貫校人気や公立高校への信頼が高いことなどから、お受験熱はそれほど高くはなかった。
 相次ぐ私立小の開校が、幼児教育への特需をもたらしている。
 (以上、一部抜粋)

 ご関心・ご興味のある方は是非ご一読下さい。


以上