2012年5月1日付「日経産業新聞」15面に当社関連記事が掲載されましたのでお知らせいたします。

＜ お受験支援＋長時間託児所 ／ リソー教育、都心に４拠点 ＞

　「個別指導塾の大手リソー教育が子どもの教育に熱心なキャリア女性のニーズに応える『長時間英才託児』の市場を積極開拓している。小学校、幼稚園の『お受験』で実績があるグループの幼児教室とフルタイムで働く女性のための長時間託児を合わせたもので、５月中旬には東急東横線の
自由が丘駅近くに４カ所目のサービス拠点を開校予定。富裕層向けサービスとして軌道に乗せつつある。
　 『後は立地条件だけの問題です』。同社の岩佐実次会長は４月に開催したＩＲ説明会で、新規事業の長時間英才託児サービス『伸芽'ｓクラブ（しんが〜ずくらぶ）』の好調ぶりを紹介した。『仕事を取ると、お受験をあきらめざるを得ない状況を変えたい』と事業の社会的意義も強調した。
　 伸芽'ｓクラブは、慶應義塾幼稚舎、雙葉小学校といった名門の受験で実績がある幼児教室を運営する子会社の伸芽会（東京・豊島）が母体になっている。昨年５月にＪＲ目黒駅西口の伸芽会の目黒教室があるビルに初めて開校し、幼児の年齢によってはキャンセル待ちが出るほどの人気に。同８月に飯田橋、12月に池袋と東京都心に相次ぎ開校してきた。
　 同クラブ目黒校は二重の警備システムに守られたビル２階の約４００平方ﾒｰﾄﾙで、日当たりが良く室内は明るい。童謡『むすんでひらいて』に合わせて手遊びをする１歳児らがいる一方、『これは何のマークかな？』と講師からシルバーシートのマークの意味について学んでいる幼児もいるという。
　 午前７時半から最長で午後９時まで給食付きで遊びながら伸芽会のカリキュラムで『お受験』に向けて能力を伸ばせる。さらに、希望すれば自宅からの送迎や専門講師によるピアノ、バイオリンのレッスンも受講できる。仕事と『お受験』を両立させたいキャリア女性にとっては至れり尽くせりのサービスだ。
　 法的には無認可の保育所であるため、月額料金は１歳児を週５日預ける場合で約20万円する。顧客は富裕層に限られており、伸芽会の真崎恭子取締役は『母親は女医や外資系企業の幹部などが多い』と明かす。フルタイムで働くために月に30万円以上かけてベビーシッターを雇っている場合もあり、高額でも需要は大きいという。
　 満１歳からの伸芽'ｓクラブには、リソー教育のグループ経営戦略上、優良顧客をより低年齢から囲い込む意味がある。小学生から高校生までを受け入れる個別指導塾『トーマス』、家庭教師派遣の『名門会』のほか、幼児から社会人までを対象としている英会話教室の潜在顧客として期待できるからだ。
　 目黒校に通う約１２０人の幼児のうち１歳児は15％、２歳児を含めると約３分の１を占めており、富裕層の低年齢からの囲い込み戦略はひとまず成功しているようだ。もっとも、こうした名門小学校、幼稚園の『お受験』関連市場は少子化の中でも需要が安定している一方で、大きく伸びる余地は少ない。
　 リソー教育の２０１２年２月期の連結売上高は２０１億円と前の期に比べて７％増えた。伸芽'ｓクラブなど新規事業の立ち上がりで13年２月期はさらに12％増の２２６億円を予想しているが、中長期の成長シナリオを確実にするには、よりパイの大きい中間所得層向けサービスでも幼児からの囲い込みが求められそうだ。」（以上、一部抜粋）と掲載されております。

　ご関心・ご興味のある方は是非ご一読下さい。