2012年8月16日(木)ラジオNIKKEI「アイザワ日本株リサーチ情報」において、
アイザワ証券投資リサーチセンターの吉永様(以下敬称略)より当社を紹介していただきました。
以下、放送内容の概要となります。是非ご一読ください。

司会者:今日は何をお話いただけるのでしょうか?

吉 永:はい。本日は、銘柄コード4714のリソー教育をご紹介したいと思います。
     昨日(8月15日)の終値は6,110円、時価総額は216億円です。

司会者:では、リソー教育の注目点を教えてください。

吉 永:はい。第1に、少子化が続いているにもかかわらず、業績が好調だということです。
     第2に、業績好調の要因として、他社が容易にまねできないオンリーワンのビジネスモデル
     を構築したということです。第3に、年齢軸からの囲い込み戦略が着実に進展していると
     いうことです。第4に、配当利回りが約5%と高いということです。

司会者:では、順に説明していただけますか?

吉 永:はい。まず業績面ですが、リソー教育は少子化が続いているにもかかわらず、創業以来
     27年連続の増収を続けています。2012年2月期業績は、売上高20,146百万円、前期比
     7%増、営業利益2,807百万円、同4%増、経常利益2,771百万円、同4%増と、いずれも
     過去最高業績を更新しました。2013年2月期業績も、売上高22,650百万円、前期比12%増
     営業利益3,450百万円、同23%増、経常利益3,400百万円、同23%増、純利益1,700百万円、
     同31%増と過去最高業績の見通しです。

司会者:少子化が続いているにもかかわらず、業績が伸びている背景を教えてください。

吉 永:はい。少子化により、同業他社の業績が軒並み低迷している中で、リソー教育の業績が
     伸びている背景として、第1に少子化を見据えて他社が容易にまねできないオンリーワンの
     ビジネスモデルを構築したことが挙げられます。

司会者:では、そのオンリーワンのビジネスモデルを説明してください。

吉 永:はい。それは、小中高生を対象とし、教師と生徒が完全1対1の進学個別指導専門塾
     「トーマス」です。リソー教育の売上高の約60%がトーマス・学習塾事業となっています。

司会者:オンリーワンのビジネスモデルとおっしゃいましたが、進学専門塾は、たいてい個別指導
     を謳っていると思いますが…。

吉 永:はい。実は、完全1対1の個別指導の進学専門塾を経営しているのはリソー教育だけです。
     リソー教育は個別指導専門塾としてNo.1の合格実績を持ち、かつ合格実績を公表できる
     唯一の学習塾です。

司会者:同業他社は、なぜ完全1対1の個別指導を取り入れないのでしょうか。

吉 永:はい。一般に、人件費とビル賃貸料のコストが高くなって経営が厳しくなるという常識が
     あるからです。リソー教育は、同業他社より高い講師料を払って優秀な人材を集め、密度
     の高い教育を行っているということですね。

司会者:それで、どうしてリソー教育は経営が成り立つのでしょうか。

吉 永:密度の高い教育に見合う授業料をいただいているからです。今、出生率は1.4を下回って
     いますが、この数字が意味するのは子どもの数が1人の家庭が多いということです。たった
     一人のかわいい子供にレベルの高い教育を受けさせようと考えるのは親として当然だと
     思います。つまり、トーマスは少子化にマッチしたビジネスモデルだということです。

司会者:そうなんですか。トーマスは、どういうところに展開しているのでしょうか。

吉 永:やはり、首都圏ですよね。人材の確保や成長に合わせた無理のない展開を図っており
     トーマスの校舎数は東京都42校、神奈川県13校など首都圏に65校となっています。トーマス
     の評価が高いため、トーマスが開校すれば同業の進学塾に通っている生徒がトーマスに
     転校するという状況です。

司会者:第3の注目点として挙げられた、年齢軸からの囲い込み戦略を説明してください。

吉 永:はい。少子化の中で業績を伸ばしている第2の要因は、年齢軸からの囲い込み戦略が着実
     に進展しているということです。小中高生を対象としたのがトーマスですから、小中高生
     より上の年齢と小中高生以下の年齢に、教育事業を広げていこうということです。

司会者:具体的に、どんな事業をやっているのですか。

吉 永:はい。大学生・社会人に対してはインターネット教育事業を2000年から始めました。幼児
     教育事業には2003年に進出し、名門幼稚園・名門小学校受験で日本一の合格実績を
     誇っています。働きながら子どもに高水準の教育を与えたいという母親のニーズに応え
     2011年5月からは1才児からの教育事業もスタートしました。

司会者:では、第4の注目点である配当利回りについて説明してください。

吉 永:はい。リソー教育は、業績・株価連動による株主還元を志向し、配当利回りは約5%と高く
     業績が伸びている高配当利回り銘柄として注目されています。

司会者:最後に、株価水準について教えてください。

吉 永:はい。ここ数年、高値は5,600円〜5,700円で頭打ちになっていましたが、今年8月に5年
     ぶりに6,000円台に乗せてきました。8月7日に、2013年2月期の中間配当を過去最高の
     150円に、年間配当を300円にすると発表したことが株価上昇の理由です。目先は、配当
     落ちを控えた高値圏と考えられますが、リソー教育が、少子化の中でも業績を伸ばして
     いることや株主還元に積極的であることへの理解が進めば、配当落ち後も一段の高値が
     期待できると考えます。過去3年間の高値平均PERは15.3倍ですから、これに今期予想
    EPSを掛けますと約7,300円という目標株価が計算されます。

司会者:わかりました。本日は、コード番号4714のリソー教育についてお話させていただきました。
     吉永さん、今日は、どうもありがとうございました。

吉 永:ありがとうございました。

司会者:お話は、アイザワ証券投資リサーチセンターの吉永俊朗(よしながとしろう)さんでした。

以 上

※アイザワ証券株式会社 投資リサーチセンター発行の当社レポートより引用

以上